カスタマージャーニーとしての神話の物語構成13の秘密-1

待望のコトラー氏のマーケティング4.0が先日やっと和訳されて書店に並んだようです。amazonで早速取り寄せ読んでみました。面白いです。この4.0の核になって全体を貫くファクターはカスタマージャーニーです。ドアノブ型、金魚型、トランペット型、漏斗型など様々なカスタマージャーニーの雛形が用意されています。そのことで思い出すのは、昔から世界で語り継がれる神話や物語を研究し取り組んで大発見をした学者ジョーゼフ・キャンベル。英雄の旅として有名です。ヒーローズジャーニーです。今や世界中の誰もが共感する不思議な物語の原型の大発見です。もしこれをカスタマージャーニーとして見直すと大いに示唆に富む顧客のアーキタイプが学べると思います。ということで自分でもカスタマージャーニーのオリジナルをおさらいをしてみました。個人的見解ですが実はマズローの自己実現が含まれていると思います。また U理論もここから導かれると思います。

 

※神話の物語構成13の秘密NHK教育テレビでも放映された「神話の力」。彼が無くなる直前のインタビュー。 まさに遺言。 ここでインタビューアのビルモイヤースは上手くジョーゼフキャンベルに質問をして豊富な発言を引き出しています。

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 アメリカ東部で生まれたキャンベルは幼少時代に訪れた、ニューヨークのスミソニアン博物館でトーテムポールやインド等の古代の様々な展示物に強く感銘し、神話を探求し始めました。

カトリックの厳格な家庭に生まれ育ったてはいたが、その枠に留まるらずネイティブ・アメリカン(インディアン)の歴史、伝統と儀式に多大な興味を持ち、研究を重ねたところ、世界中の宗教の中に、共通の概念、例えば処女降誕や、聖杯伝説というものを発見し、その意味を考察しました。  

 

ここで注目すべき発言はスターウォーズのように現実世界から試練の異世界に旅立って行く物語のスタイルは世界中に多く存在しているというポイントです。この心のマーケティング手法へ大いなる示唆を与えてくれます。インタビューでは詳しく説明されてはいませんが、

 

【HERE:現実世界では】

   1:現実の世界に今いるが何か足りない充足感

   2:冒険への招集 

   3:招集への拒否 

   4:メンターとの出会い 

 

【THERE:異世界】

   5:越境と旅立ち  試練の異世界

   6:試練の登場、仲間の出現、敵の出現

   7:大きな戦うべき相手の発見と接近

   8:最大の試練

   9:宝物の発見

   10:帰路につくが自分が取り残される

 

【HERE:再び現実世界に戻る】

   11:復活する本人自身

   12:宝物を携えての帰路

   13:皆からの貢献と感謝

 

これはひょっとすると僕たちの遺伝子レベルで受け継がれて来た事なのかもしれないですね。  現在ハリウッドでは基本的にこのメッソッドを入れたコンピュータが存在していて、映画化に踏み切る前にシナリオの価値を判断できるところまで来ているそうです。

 

私達の先祖もHEREというべき「洞穴と周辺」に暮らし遠くへ獲物を狩りに行って来た。そしてTHEREという「遠い場所」まで延々と長い旅をしてマンモスの肉を担いで洞窟まで帰って来た。そして酋長から褒められ皆んなが喜びに満ち溢れたことでしょう。上の13のスッテプと相似形ですね。

 

※上記はジョセフ・キャンベル氏の発言と松岡正剛氏とJonah Sachsの発言を自分なりにまとめてみたもの

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